2016.03.10

三陸の漁師宿ホストさんに聞いてみました!

2016.03.10

三陸の漁師宿ホストさんに聞いてみました!

※本稿は、宿泊体験モニターの五十嵐さんによる、宿泊先ホストへのインタビュー記事です。
体験の様子もぜひ、併せてご覧ください!
体験レポートはこちら三陸の漁師宿で漁業体験!
 
 

ホストの菅原さん夫妻

ホスト紹介

菅原忠信さん(左)、菅原良子さん(右)

久慈で漁師をやっているご夫婦。忠信さんは、20年前に会社を退職し、それからは漁を中心に生活している。STAY JAPAN(旧とまりーな)を長くやっており、これまで家族連れや外国人など様々な客を泊めてきた。家にはいつも新鮮な魚がおいてあり、美味しいお魚料理をご馳走してもらえる。
 
 

都会の人との交流が増えたらいいなと思って始めた

── 民泊をはじめたきっかけはなんですか?

忠信さん:うちは、元々体験教育というのをやっていて、地元の小学校や中学校の生徒に漁体験をさせてたんだ。でも、そういうのだと特定の時期しか人がこなくて、どうせやるなら年中やりたいなと思っていた。
そんなときに、STAY JAPANから一般の人も受け入れてみませんかという話があって、都会の人との交流が増えたらいいなと思って始めたんだよ。でも最初はなかなかお客さんが来なくて、ちょっとさびしかったなぁ。最近はようやく来るようになってきた。
 
 

来てくれた人たちの反応はいい感じ

──STAY JAPANを初めてどのくらいになるのですか?

忠信さん:2年くらいはなるな。いまちょうど3年目に入ったところだ。(注:2015年9月現在)

──今までどのくらいの人が来たのですか?

忠信さん:40人はいるね。40~50人くらい。今年から特に増えたね。なんだか、テレビ東京で取材されて、関西の人や外国人も来るようになった。まぁ、でも来るのが大変だからなかなか人は来ないけどね。ここで泊まってみてどうだった?

──ホテルに泊まるより、いろんな体験ができて、民泊の方がいいですね。

良子さん:そうでしょう?その家のひとと交流できるのが民泊のいいところだよね。でも、それを伝える人がなかなかいないの。もっと人が来てくれたらいいなって。でも、今まで来てくれた人たちの反応はいい感じだったよ。
 
 

リラックスして満足して帰ってもらいたい

──民泊をやるうえで工夫していることはありますか?

良子さん:なるべく普通に対応するようにしてます。どうしたらお客さんが満足してもらえるかいつも考えてるの。リラックスして満足して帰ってもらいたい。なるべくお客さんが気を遣わないように工夫してるね。孫が来たとか、親戚の人が来たとかそういう対応をするようにしてる。そうじゃないと、ぎこちなくなっちゃうからね。家族のような感じで。

忠信さん:でもこっちはけっこう気をつかうんだよ(笑)どこに連れて行ったら喜んでくれるかなぁとか。

良子さん:そうそう、とにかく普通の旅館とは違うということを言いたい。お客さんって感じにならないように。
 
 

民泊のおかげで、外国人と触れ合えてよかった

──外国人が泊まったこともあるんですよね?緊張しなかったですか?

良子さん:緊張はしなかったよ。割と軽い感じで迎えた。ジェスチャーでなんとかなるって(笑)。実際それなりにやれるもんだ。外国人の方とうちに虎の巻みたいなのがきて、それを見ながら対応するんだけど、意外に話せなくても大丈夫だったよ。

んで、日本の新鮮な魚とか、外国では口にできないものを食べさせたいと思って作った。そしたら、次の日に外国の料理をお礼につくってもらった。民泊のおかげで、外国人と触れ合えてよかったね。ここにいたら一生ないもんね。

──どこの国の人がきたのですか?

良子さん:あのときは、タイ、インドネシア、フィリピンだった。私はその人たちが作った料理を全部食べたけど、お父さんは辛くて食べれなかったね(笑)
 
 

遠くにいても友達でいられる感じ、いいなって思う

──民泊をしていて大変だったことはありますか?

良子さん:そうだね、お盆に仙台から家族が来たんだ。3家族10人で。子供が0から10歳くらいでね。普通は、私たちも一緒の部屋で過ごすけど、そうすると親御さんが騒いだりする子供に気を遣うんじゃないかと思って。それで、この部屋をまるまる貸したの。私たちが別の部屋に行って。

親御さんが余計な気を遣わないように、子供がどこに出入りしてもいいようにした。そういう風に、気を遣わず家にいるような感じで過ごしてもらうようにするのが大変ね。

──民泊をしていてよかったことはありますか?

良子さん:遠くに住んでる、いろんな人と知り合うことができて、つながることができることかな。

民泊で知り合った人にここの新鮮なものを食べさせてあげたいと思って、魚がとれたら送ってるの。そうやって、遠くにいても友達でいられる感じ、いいなって思う。この前も、民泊関係で知り合った埼玉の人に魚を送ったし、民泊を利用した人で、また食べさせたいってときに送ったりしてる。

普段は、この辺の人としか交流がないから、いろんなお客さんに会って、新鮮なものを届けてあげるのが楽しみ。今度は何を食べさせようかなって。

そうすると、相手の人がそこの土地の野菜を届けてくれたりするの。そういうぶつぶつ交換して助け合いみたいな関係、素敵だなと思う。STAY JAPANで他の民泊やってる人とも交流してみたいな。

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