2016.03.10
りんご園の民泊ホストさんに聞いてみました!
※本稿は、宿泊体験モニターの五十嵐さんによる、宿泊先ホストへのインタビュー記事です。
体験の様子もぜひ、併せてご覧ください!
駒木の家での体験レポート「りんご園で田舎暮らし体験!」
ホスト紹介
太山勇さん(左)太山清美さん(右)
10年前に、神奈川から三戸に移住してきたご夫婦。STAY JAPAN(旧とまりーな)を始めたばかりで、一般利用客に提供する体験メニューを日々模索中。海外旅行が好きで、スペインや東南アジアに行ったお話も聞くことができる。
夕日を眺めていいなと思い、三戸へ移住
──どうして横浜から移住したのですか?
勇さん:昔住んでいた横浜の家は、向かいの酒屋さんがセブンイレブンになったんですよ。それで、毎日配送のトラックやら、若者の声やらでうるさくて。
それで、定年後は騒音から逃れて地方に行きたいと思っていました。
──なぜ三戸に移住されたのですか?
勇さん:最初は、できれば横浜から半径100キロ以内で、と思っていました。しかし、なかなか高くてね。
ちょうどそのとき、今ここの近くに住んでいる男の人が私の職場で一緒になったんです。彼に、この場所を紹介してもらいました。
実際にここに来てみて、ここからの夕日を眺めていいなと思ったんです。それで、ここに移住することに決めました。それが、12年前のことかな。
STAY JAPANで活路が開けると考えた
──民泊を始めたのはどうしてですか?
勇さん:私たちは元々は農業体験教育をやってたんです。いろんな学校の生徒が農業体験をするために宿泊する場所を提供して。
それを始めたのは、移住する1年前にこの家を建てるための大工をしていたときに、ここを紹介してくれた男性に農業体験教育を頼まれたんです。なんでも、これまでやってた方が急に亡くなられたらしく、人手不足で困ってると言ってて。それで引き受けました。
清美さん:そのときは、許可とか何もなかったよね。でも途中から許可制になったんですよ。今まで農家民泊やってたとこがふるいにかけられて、井戸水の関係とかでやめることになった家もありましたよ。
で、その後 STAY JAPANからインターネットで民泊をやるって話が来て。最初はなんかいかがわしいなと思いました(笑)
勇さん:でも、これで活路が開けるかもしれないと考えたんです。もしかしたら、もっと一般の人に来てもらえるかもと思って。オリンピックもあるしね。
清美さん:そうね、民泊は、都市と田舎の賃金差を埋めたいという農水省と学校の生徒に総合学習をさせたいという文科省の政策と合っていて、ここ最近ですごく増えたのよ。この辺の子供たちもいまは自然と遊ぶことが少なくなってしまっているしね。
──今までどんな方が泊まったんですか?
勇さん:始めて3か月で、全部で4人くらいだな。まだまだ、友達とか親戚関係のひとにしか来てもらってないのですが。
清美さん:私、STAY JAPANを始めたことをいろんな友達にメールしたんですよ。そしたら、友達や友達の知り合いの方が遊びに来てくれて。息子の同僚も面白がって遊び来てくれました。
──大変なことはありますか?
勇さん:一般の人は、生徒と違って時間がないでしょ。どうしてもうちでの滞在時間が短くなってしまう。その限られた時間で何ができるのかってのが難しいね。
果物や野菜は収穫の時期やタイミングが決まってるから、必ずしも旅行者が来るときに収穫できなかったりするんですよ。石窯でのピザ焼き体験や、ポップコーン作りとか、楽しんでもらえることを増やしていってます。
ここでしかできないことを提供していきたい
──今後挑戦したいことは?
勇さん:いま新しい体験メニューを考えています。奥入瀬のホテルで星空ガイドをしてる人がいて、その人にお願いして、うちでも星空ガイドの体験を提供できたら面白いかもと思ってます。
清美さん:農業に限らず、ここでしかできないことを色々提供できたらいいなと思いますね。
勇さん:あと、ここのお祭りとかイベント情報を発信するとか。それをきっかけにここに来てもらって、そのときにうちに泊まってもらえればいいですね。