2018.04.04
農家民泊の勧め@徳島
〜ガイアの夜明けの舞台裏〜
先般、2月13日にテレビ東京の番組「ガイアの夜明け」にて「光と影…『民泊』新時代!」と題してこれから民泊を始めてみようという徳島の農家の取組みが紹介されました。実は徳島県は民泊推進に最も積極的な都道府県のひとつです。テレビで紹介された農家のすぐ近くにも、既に営業許可を取得しており民泊予約サイト「STAY JAPAN」を活用して民泊経営をされているホストがいらっしゃいます。
「農家民宿 ゆずの里いづみ」
ゆずの里いづみのある徳島県美馬市は、にし阿波地域の一部として、急傾斜地でありながら農業を営む「傾斜地農耕システム」が世界農業遺産に認定されていて、高台から望む里山の美しい景観が素晴らしい地域です。「日本の原風景」を感じられる最高のロケーションです。
ホストの沖川さんは、ご自宅兼民泊として、「農家民宿 ゆずの里いづみ」を2017年3月に開業されました。農家として年間を通じて様々な作物を栽培しており、お越しいただく宿泊客も一緒に農業体験を楽しむことができる施設になっています。採れたての野菜を使った郷土料理や家庭の味自慢のそばごめ汁、徳島名物のジビエ料理シシ鍋など、徳島ならではの味覚を楽しみ尽くすメニューが用意されています。
農業体験は、春から初夏にかけては山菜・たけのこ掘り 、じゃがいも、たまねぎ、にんにく 、夏はなす、ピーマン、ししとう 、すだちなど。徳島名産のゆずは10~11月にかけて収穫。秋は栗拾いもできます。
ゆずの里のお部屋は8畳の和室2部屋を客室用としてご用意されていて、最大8名様まで宿泊可能です。
ゆずの里から臨む美馬の山々
ホストになったきっかけ
ゆずの里のホストの沖川さんは、サービス業のお勤めから退職して、介護関係の仕事に再就職しました。ある日、ずっと良い関係で訪問介護していた利用者様のご主人に「あんたはもっと他に合った仕事があるんちゃう?」と言われたそうです。嫌な意味ではなく、介護も素晴らしい仕事だけれども、もっと色々な人に出会って交流を深められる仕事が合ってるのではないか?という思いでの言葉だったそうです。
小中高校生の体験宿泊を受け入れていた経験もあって元々「民泊」に関心を持っていたため、そのアドバイスに背中を押されてその日のうちに月末での退職を願い出て「ゆずの里いづみ」を開業するに至りました。
最近は外国人の宿泊者も増えてきたので、その場で翻訳が出来るタブレット端末を購入したそうです。民泊のおもてなしの品質向上にも意欲的に取り組んでいらっしゃいます。
「美馬」地域について
ゆずの里がある美馬市穴吹町は徳島の北西部、四国のほぼ中央に位置し、東は徳島駅から穴吹駅まで特急または車で40分、高松空港からも車で50分ほどの距離にあります。大阪の梅田からも直通の高速バスが出ていて約3時間の道のりです。
美馬市を縦断する穴吹川は日本一の清流で、国による河川の水質検査で一級河川の中で最高水準の結果を獲得しました。行楽シーズンになると河原での水遊びやバーベキュー客で大変にぎわいます。
また、穴吹駅から吉野川の対岸に渡ったところには江戸時代の豪商たちが建てた伝統的建築様式の町家が立ち並ぶ「うだつの街並み」と呼ばれる通りがあります。その一角に日本中でも数少ない和傘工房があり、そこではお客様が和傘作りを体験できるサービスもあります。
ゆずの里いづみでは民家の暮らしを楽しみ、麓に降りれば徳島の山あいの地域の自然、歴史、文化をコンパクトな町の中で追体験できるのが大変魅力的ですね。
農家民泊体験のお勧め
たとえば子供連れの連休や夏休みのご家族旅行で、自然豊かな田舎の実家に帰るような感覚で子供たちは楽しみ、お父さんお母さんはホストさんの心のこもったおもてなしとお料理でのんびりくつろぐことができる・・・・そんな宿「ゆずの里 いずみ」で、はじめての農家民泊を体験してみるのはいかがでしょうか。(実家に帰ると何かと色々と気を使いますが、農家民泊ではそんなことはありません!)