写真撮影

施設の撮影方法(基本編)

 施設写真は、旅行者が宿泊施設を選ぶ際の最大の決め手のひとつです。せっかくみなさまの施設を見てもらう機会なので、魅力を、より正確により丁寧に旅行者に伝えたいですよね。撮影時のちょっとした心がけと工夫で、素敵な物件紹介ページになります。

撮影する部屋を準備する

 まず、撮影の前に準備するポイントを挙げます。

撮影前の部屋の片付け方が最重要

 清掃は念入りに行います。
 特に水まわりや鏡台などは目立ちますので、気を付けましょう。

基準は「お客様がすぐに泊まれる状態」

 備品やアメニティも忘れずにセットしましょう。

見栄を張った演出はしない

 写真撮影時に限定した、高級絵画や骨董品等の設置は控えてください。

以下の写真は必ず掲載するようにします。

 リビング、寝室(布団を敷く前・敷いた後両方)、キッチン、お風呂、
 トイレ、洗面所、収納、玄関、家電類、外観、間取り図

 次に撮影です。

部屋の隅から対角へ広く撮る

 まずアングル(撮影する向き)を決めます。
 どこからどこに向いて撮るのかを決めるのですが、基本的には部屋の隅から対角の方向を向いて撮影します。写真の中に奥行きが生まれ部屋を広く見せることができます。

カメラの高さを変える

 カメラを構える高さの目安は、その空間で普段の生活している時の目線の高さになります。そうすることで見慣れた自然な感じのする写真になります。下の例は、イスに座った目線の高さで撮影した写真(上)と床に座った目線で撮影した写真(下)です。上の写真は見慣れた目線なので自然に感じると思います。

イスに座った目線

床に座った目線

水平垂直に撮る

 コツは「写真の真ん中よりも端を使う」ことです。
端の線は、モニタやファインダーなど、周囲のフチに合わせると垂直が取りやすいです。写真は端の方に行くと、上下の歪みがより目立ちます。目立つ端で合わせる方が、精度が上がります。写真の端に、垂直の線である部屋や設備の角を入れることで、写真の中に入れるべき要素がキッチリと収まります。

 iPhoneには「グリッド線」という便利な機能があります。撮影する際に画面上にグリッド線を表示させることができます。
iPhoneの「設定」→「写真とカメラ」→「グリッド」をオンに設定した後、カメラにすると以下のようになります。

表示されたグリッド線を被写体の壁の線や窓枠にあわせて撮影すると、落ち着きのある施設写真になります。

 まとめると、上の図のように3つのポイント「対角、目線、垂直」を意識して、「横H型」が写真の中に収まるようにすると部屋が広く綺麗に見えます。

 ここまで基本的な撮影方法を説明しました。写真撮影は奥が深いですが、コツを掴んでしまえば意外と簡単です。

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